ジョバンニとねこ

繊細すぎてあまりわかってもらえない心を吐き出す場所。

日常

本当の自分を認める話

小さい頃から、楽天的でありながら、厭世的なところがあった。 どの集団に属していても、周りと私の間には透明な壁があって、はしゃぐ彼らの中に同じように居ることはなかった。彼らの声は、どこか小さく聞こえていて、私はいつも透明な壁に囲まれた中で、私…

辛くて死にたくなったら

ふと人生を辞めたくなるときがある。 昔、彼に死にたいと言ったことがある。 すると彼は、俺はいつ死んでもいいと思ってる、と言っていた。 私はまだ、そんな風には思えない。 生きられるなら生きたい。 理想の自分がある。捨てられない。 だから、辛いのか…

孤独になりたい時の思い出

今まで、私は心の穴を埋めてもらうために、恋愛をしていたように思う。 だから、上手くいかないたびに、一人で立てない自分に戻ることで余計に苦しんだ。 昨年の夏、私の心の穴の形をピッタリと埋めてくれる人と恋愛をした。 その人の発する一言ひとことが、…

忘れられない人がいるということ

彼と別れて8ヶ月が経った。 その間に秋が過ぎて、冬が来て、春も去ろうとしている。 最近は、別れた日の苦しみから考えると、随分と楽になった。息ができなくなるほど心臓が痛むことは少なくなったし、辛さから彼を早く忘れなきゃ、だから泣いちゃだめだと制…

Premium 4月号

最果タヒさんが載っているということで、たのしみにしていたPremium 4月号が発売されていたので、勢い勇んで購入した。 パラパラとめくると、坂元裕二、野木亜希子、宮沢賢治、宇多田ヒカルに椎名林檎、最果タヒ。とにかく私の好きなものばかりがそこにはあ…

昔好きだった音楽が響かなくなった話

ナンバーガールが再結成されたと巷で騒がれている。 ナンバーガールのことには詳しくないけれど、前に付き合っていた9歳年上の彼が好きだったので、聞いたことがある。ぼんやりとした印象しかないけれどらガチャガチャとしたロック、向井秀徳が変わった人、…

我慢をやめることにした話

恋愛でも仕事でも、我慢ばかりしていた。 我慢するのが当たり前で、何が我慢しているのかすらわからなくなっていた。 けれど、我慢が祟って鬱になってから、自分の意思とは関係なく、無理の効かない身体になった。残業はもちろん、焦って仕事することも、友…

すごく恥ずかしい自分を人に見せてみた話

私には25年間ずっと悩んでいたことがある。 先のことを考えて急に不安になり、人になんとかしてもらおうとしてしまうのだ。 そうして、大好きな彼氏がいるのに、大好きな彼氏には頼るのが怖くて、セカンドの人を作ったり、自分を好きになってくれた人に甘え…

夏の鮨

年上の男性から、有名店のお寿司へのお誘いを受けたばかりだったので、コンビニで夏の鮨という見出しに惹かれて、買ったことのなかったdancyuをぱらぱらとめくってみた。 実は、dancyuがどういう雑誌なのかあまり知らないのだが、お洒落な雑誌、という認識は…

雨の時間

今日は朝から随分雨が降っている。風は強くないので、雨の音がだけがしとしと聞こえる。 私は雨が好きだ。 都会では、アスファルトの匂いがするけれど、 実家のある田舎では、土と草木の匂いがするのだ。 そして、雨のおかげで湿った、でもいつもより綺麗な…

暮しの手帖92

休養のため、ひさしぶりに実家でのんびりする機会を頂いた。私の実家はかなりの田舎にあり、家の周りは田んぼだらけである。都会のような雑音も少なく、時間の流れがゆったりしている。 食卓でテレビを流しみながら、暮しの手帖をぱらぱらとめくっている。実…