ジョバンニとねこ

繊細すぎてあまりわかってもらえない心を吐き出す場所。

辛くて死にたくなったら

ふと人生を辞めたくなるときがある。

 

昔、彼に死にたいと言ったことがある。

すると彼は、俺はいつ死んでもいいと思ってる、と言っていた。

 

私はまだ、そんな風には思えない。

生きられるなら生きたい。

理想の自分がある。捨てられない。

だから、辛いのかもしれない。

 

彼は、自由だった。

何にもとらわれず、ありのままの生まれたまんまの彼で、いつも生きていた。

人に気を遣わず、歯に衣着せぬ物言いをするのがとてもシニカルで、皆んなに好かれていた。

本当は、誰よりも傷ついたことがあったのかもしれない。

だからだろうか、心の奥のところは、とても優しい穏やかで静かな春の海のような人だった。

 

私の人生で、彼に出会った意味はこれに気づくためだったのだろうか。

もしかしたら、彼も私と同じだったのかもしれない。

なら、私も彼のように優しくユーモアに変えることが出来る人になれるだろうか。

いや、同じようには無理かもしれない。

彼の頭の良さも、悟った視点も持ち合わせていない。

 

でも、私は私なりの乗り越え方を見つければ良い。

ユーモアじゃなくても、生への執着を捨てて、心の奥のところに、春の海のような穏やかさを持った人になりたい。