ジョバンニとねこ

繊細すぎてあまりわかってもらえない心を吐き出す場所。

繊細で何が悪い

私は、根っからの繊細な人だ。

 

小さな頃は、まず、根っからの少食だったので、幼稚園での給食ではいつも食べられるまで遊びに行ってはいけないと言って、お昼休みの時間があまりなかった。小学校でも、いつもお昼休みになると食べなきゃいけないプレッシャーで気持ち悪くなっていた。水が嫌いだったので競泳をやられされたけれど、水泳はカロリー消費が半端なく、ご飯が食べられない私は、いつも母やコーチに怒られていた。人前でも気にせず怒られ、私はご飯を食べなければいけないプレッシャーにいつも押し潰されていた。

 

水泳で遠征したとき、いつも夜に具合が悪くなった。疲れすぎて気持ち悪くなるのだ。そのせいか、わいわい騒ぐ人とはいつも距離を取っていたし、遠征先ではいつもお腹が痛いと一人だけ先にホテルで眠っていた。デートもろくにできなかった。誰かと遠出をすると、必ず夜には力尽きて食欲もなく、ただただぼーっとして眠気が来るのを待った。疲れた時は眠ることすらしんどかった。

 

そんなこんなで社会人になったら、まずは集団行動を朝から晩まで強制される新人研修が耐えられず、特別措置を取ってもらう。次は転職して、作業効率は良いから残業はあまりしないが、忙しくないと思われ仕事を頼まれる。残業した後に、誰かとご飯にいく体力がない。風邪を引いて4日休んだり、そんなことばかりだ。

 

私は働く体力がないのではないかと不安で仕方なかったが、そうだとしても働かなければ食べていけないのだし、もうこんな私だと割り切って生きて行くしかないのだ。

 

そう思うと、ずんずん勇気が湧いてきて、休む時は罪悪感なく休めるようになった。自分への御褒美もケチらなくなった。しんどい時はしんどくていいのだ。まずはしんどい自分を甘やかすのだ。すると、自然と元気が湧いてくる。最初はもう頑張れないと思っても、必要な時間を休んだら、体が教えてくれるように自然とやる気がでて動けるようになるタイミングがやってくる。

だから、それまでは何の負い目も感じず、一番自分を大事にしてあげることが大切だ。

 

私はまだ手探り状態だ。でも、自分は自分なのだから、堂々と生きていこう。やっと実感とともに、そう思えるようになった。